2009年5月17日


ヨーロッパが1年で最も美しく輝く時、それが5月だ。

1週間のストレスを洗い流す、最良の方法はニュンフェンブルク城の森でジョギングをすることである。このため、昨日も例にもれず走った。

昨日のミュンヘンは曇りだったが午後になって太陽が顔を出し始めた。湿り気の残る森の道には、人影も少なく走りやすい。

鬱蒼とした樹木のすきまから地面に落ちる木洩れ日が、美しい。

草原には紫色、黄色、白の雑草の花が咲き乱れており、その間で丸々と太った鴨が草をついばんでいる。

のどかな風景に心が安らぐ。

ニュンフェンブルクの森には樹齢が100年を超えると思われる大木がたくさんある。

この木をルートヴィヒ2世や皇女エリザベートも眺めただろうかと考えながら走ると、ジョギングも一段と楽しくなる。

もともと王家の庭園だったため、広大な庭のあちこち、特に池のほとりには東屋がある。新緑の森と水面と東屋、そして水鳥。いくら見ていても飽きない風景である。

今日のミュンヘンは朝から夏のような日差し。天気予報では気温が28度(!)まで上がるという。

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さて私が先月上梓いたしました「観光コースでないベルリン・ヨーロッパ現代史の十字路」に関する記事が、5月18日(月曜日)の毎日新聞・東京本社版の夕刊の文化面に掲載されるという連絡が、きょう毎日新聞社から届きました。

日本にお住まいの皆様、もしも毎日新聞・東京版を手にされた場合、文化面をご覧頂ければ光栄の至りです。よろしくお願い申し上げます。